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銀の夢（オグリキャップに賭けた人々） |
| 渡瀬夏彦 講談社文庫 ８２０円 | |
| 引退レースとなった有馬記念で劇的な勝利をおさめた名馬オグリキャップ。そのオグリキャップの生涯を著者が自らの足で取材し多数の調教師、厩務員、騎手などの関係者が語る話しから、一頭の馬に魅せられ夢を託した人々の熱い思いを綴る。登場する人物も生産した稲葉牧場、育成牧場、笠松時代の鷲見厩舎、中央競馬での瀬戸口厩舎の関係者はもちろん、スーパークリーク、ヤエノムテキ、イナリワンといったライバル陣営の関係者や永井順子はじめ一般ファンの声もあり、質量とも読み応え十分な長編ノンフィクションです。笠松から中央へのトレードや度々の騎手交代、３人の馬主、５歳秋の酷使、６歳秋の不調などその事実と詳細を知ることができる。１９９２年度ＪＲＡ馬事文化賞受賞作品。 | |
| 感想：★★★ |
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ばんばの戦場（北海道ばんえい競馬追跡行） |
| 鶴見紘 みずき出版 １５００円 | |
| 数百キログラムの重量を曳き、ふたつの障害を超えるばんえい競馬は、北海道開拓農民の生活の中から創られた競技である。このばんえい競馬の背景にある人と馬の暮らしを、コクタイオーという馬を追いながら描いている。今や車の普及とともに馬の姿は人の暮らしから遠去かりつつあるが、かつては人々の暮らしが馬力によって開かれ馬力によって拡大したことを忘れてはならない。 | |
| 感想：★★★ |
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厩舎物語 |
| 大月隆寛 日本エディタースクール出版部 ２４００円 | |
| カツラノハイセイコがリンドプルバンに勝ったダービーを境に、もっと小さな競馬場の方へと足を向けることになった著者が、公営競馬で働く厩舎の人たちや牧場の人たちをささくれない言葉でじっと描きとめている。８２戦１勝で競走生命を絶ったダイキヨヤングという馬の名馬物語、この馬を生産した牛越牧場の後日談などを通して馬のそばで生きる人々の生の姿を伝える。 | |
| 感想：★★ |
